キッチンの歴史

家の中で調理を行う場所を、キッチン、台所、勝手場などと呼びます。これらの呼び方は、一般家庭の調理設備のことを指しますが、飲食店など大きな調理施設があることろは、厨房や調理場と呼んでいます。キッチンは、台所の英語読みですが、台所の語源は平安時代にさかのぼります。台盤という、食べ物を乗せるための脚付きの台が語源であるといわれています。キッチンの歴史を説明します。竪穴式住居に住んでいた時代には、台所はなく、各住居の中央部分で加熱調理が行われていました。

中央部分は高くなっているのでその部分で排煙の役割を果たしていました。しかし、家族が密になっている状態では、衛生上に問題が出てくるうえに、調理をすることが非常にしにくい場所でした。そのため、住居のすみのほうに台所の場所が移動し、そして独立した部屋になっていったのが台所のはじまりです。昔、加熱調理は、かまどやいろりで行われていました。かまどは熱を効率的に使うことができるのですが、持ち運びが不可能で、定住型民族の中で発展していきました。しかし、火力調整が難しいので、いろりのように直火による調理方法も行われていました。調理をするときに食べものや食器を洗うためには、排水設備が必要になります。

昔は、排水設備がなかったので、井戸や川の水を使って行われていました。その後、下水設備が整うと、台所に水道がひけるようになりました。当初流し台は、石やコンクリート、トタンなどでつくられていたため、不衛生になりやすかったのですが、戦後、ステンレス製の流しが出始めました。